PTAのホントのところ

PTAで調べたこと。PTAの基礎知識と問題点。入退会自由なのか?。非会員の子は行事参加できないのか?など

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意外と知らないPTAの基礎知識

◆PTAの目的はまず「会員(大人)の学びと成長」。次に「子供へのいい環境づくり」です。

目的は、主に二つあります。
①「会員(大人)の学びと成長(生涯学習)」
 会員同士の意見交換・学習会・文化活動などを通して、会員がいい親・いい先生として学び成長することが第一目的です。大人が成長すれば、それがなによりも「自分の子供のため・地域の子供のため」になります。だから、この①だけでもOKです。

②「子供へのいい環境づくり(ボランティア)」
 ①で学んだことを活かして、実践していきましょうということです。


◆PTAは学校(幼稚園)とは別団体です。
 学校(幼稚園)とは提携・連携しています。
 学校の付属機関ではありません。自主独立団体です。

◆PTAは提携する学校(幼稚園)を主な舞台として活動します。

◆PTAは任意加入で入退会自由です。
 PTAが入退会自由を表明しているかどうかは関係なく、PTAは入退会自由です。
 文部省策定の参考規約では、
 「いささかも強制があってはならない」とされています。


「新くらしの法律相談ハンドブック」自由法曹団編 旬報社より抜粋

PTAは学校とは別の任意団体ですから、入るか入らないかはそれぞれの父母・先生の自由です。子供の入学の際にPTA入会案内、規約、入会申込書などが配られず、自動的に会員名簿に登録されて会費を徴収されるというケースがあるようですが、これは間違っています。知らない間にPTAに入っていたというのでは、会員としての自覚や意欲を持つことはできませんし、有意義な活動も期待できないでしょう。



◆PTAは法的には『社会教育関係団体』です。

→ 社会教育 - Wikipedia
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E6%95%99%E8%82%B2

PTAは法的・行政的には『社会教育関係団体』です。
つまり、「ボーイスカウト」「老人クラブ」などと同じ扱いです。ボーイスカウトと同程度の権限しかありません。「強制」など、もってのほかです。


◆PTAは『生涯学習』の団体です。
 PTAは、会員がいい親・いい先生になる学びの場です。成人教育・生涯学習をメイン目的とする団体です。学習活動そのもの、会員同士の交流・意見交換、その他活動を通して学び成長していくための団体です。
PTAの会費は、自らの学びのための生涯学習の学費&ボランティア活動費といったところでしょうか。PTAの会費は、自分の子供のPTAサービスの権利を得るためのものではありません。一般の商業活動を目的とした会社と同じような、利益目的に、お金を払ってくれた人だけにサービスをする利益団体ということではありません。
会員のメリットは、学習活動・文化活動や子供への支援活動をする中で、会員自身が学び成長できるということです。そして、学校・地域全体が良くなることに貢献できるということです。

『PTA指導者のてびき』大阪府教育委員会発行 より抜粋

つまりPTAとは、子どもたちの健やかな成長のために、保護者と教師が協力し、連携を深め、互いに学びあう団体だということです。
(中略)
PTAは子どもの健全な成長をはかることを目的とした団体でありその目的を達成するために会員相互が学習活動など必要な活動を行うことになります。(中略)
PTAはまさに生涯学習の場であり、
(中略)
PTAの会員である保護者も教職員も、子供たちの幸せのために連携・協力して学習していくことは重要ですが、また、それぞれがひとりの人間として、自分を高めるために絶えず学んでいく姿勢をもつことが望まれます。常に学んでいる前向きの姿は、おそらく子どもにとって大きな影響を与えることと思われます。そういう意味において、一人ひとりが生涯学習の意義を理解し、自ら実践していくことが大切です。



『PTA再活用論』より抜粋

前掲資料(注:世田谷区の小学校PTA連合協議会と教育委員会発行「PTAのしおり」のこと)が挙げる、PTAの目的とは─────

子どもの健全な育成と幸福を目指して、お互い(会員である保護者と教師)が、子どもの健全な育成と幸福を目指して、お互いに学習しあい、その学習に基づいた活動をいっしょに進め、よい保護者、よい教師になるように努めることになります。(括弧内は引用者)

 とまず、保護者と教師相互の学び合いが強調される。さらには─────

─────その成果を家庭教育や学校教育に役立てると共に、お互いの協力によって、地域社会の環境づくりや子どもの郊外生活の充実のための活動を活発に進めることにあります。

 つまり、保護者と教師が、ともに学習し、結果として、よりよい保護者、教師になるのが第一。すると、家庭教育や学校教育が充実し、さらには地域社会や子どもをめぐる環境もよりよいものに変えられる……。書いてみるとなんとも気宇壮大なことを述べているのだ。



◆PTAはボランティア(善意の自主奉仕活動)の団体です。
PTAは「地域や学校(できれば全国全世界)の子供」の幸せを願って活動する善意の自主独立のボランティア団体です。
PTA活動は「できる人が、できる時に、できることをする」が基本です。なんといっても、こどもの健全育成を目的とする善意のボランティア団体ですから。

2010(平成22)年2月21日(日)付〈朝日新聞〉より抜粋

シンポでは、長男が通う小学校のPTA活動に携わり、「PTA再活用論」を書いた作家の川端裕人さんが「ボランティア組織と知らないと、PTA活動は義務になり、役員はすり減ってしまう。入退会は任意と文科省が広報してほしい」と発言。



◆PTAの活動対象は、提携する学校または地域の子供全員です。
これこそ、PTAがPTAたる所以です。「学校・地域の子供すべてのために」活動するのです。
ただ、会員の子に限定しての活動をする団体ならば、他の「こども会」や「塾・習い事」と何の変わりもありません。
なぜ、PTAは学校という舞台で活躍できる特権があるのか? なぜ先生も会員なのか? その理由が、まさに「すべての子供の幸せな環境づくりのために」という素晴らしい理念があるからなのです。

PTA発祥の地アメリカPTAは、自分のところの学校だけでなくて「全世界の子どもたちの幸せのために」という理念のもとに結成されている場合が多いようです。日本でも文部省策定参考規約をみると、このような理念がうたわれているようです。
なお、PTA会員非会員の区別は、保護者(教員も)にだけ当てはまります。児童は全員、会員ではありません。
学校のPTA規約を見てみましょう。「児童の健全な教育を目的とする」なんて書かれているはずです。「会員の子の健全な教育を目的とする」とは書かれていません。会員の理解と協力があれば、規約を「会員の子の~」にすることも可能ですが、それではPTA本来の崇高な理念を汚すことになります。
会員の子供だけがサービスを受けるような団体がいいのなら、「こども会」や、親しい友人だけでそういうグループをつくって楽しむのがベターではないでしょうか。

だいたい、「会員の子」のためだけの組織ならば、教員まで参加する意味が無いはずです。教員の子は、その学校にはいないのですから。先生(教員)は、自分の子がいないにも関わらず、学校全体の子供のためということで、会員になり、会費を払ってくださっているのです。自分の子が、卒業記念品もらえるわけでもなく、PTA主催行事に参加できるわけでもないのに、です。


PTA - Wikipedia より抜粋

PTA(Parent-Teacher Association)とは、各学校ごとに組織された、保護者と教職員による教育関係団体のことである。各自が任意で入会する団体で、個々の生徒の成長よりも、寄付金を集めたり、教職員を支援することなどで、学校全体ひいてはあらゆる子ども達の利益となる活動を目的としている。


◆「話し合い」だけでも立派なPTA活動
PTAは「子どもの幸せのため」の団体ですが、「こどもの幸せのための活動」と一口に言っても、範囲が広すぎます。新しいゲームやお菓子を買ったり催し物に連れて行けば子供は喜びますが、それが子供の幸せの本質的なことでしょうか?PTAだからこそできる子供のための活動を考えるのが、第一です。
「子供が直接喜ぶ何かをする・与える」
というよりも、
「子供の幸せのために、会員がいい親・いい先生として学び成長する。それがなにより子供の本質的な幸せにつながる。」「子供の環境を良くするための活動は何か考え、意見交換し、実践する。」
というのがPTAの理念です。

子育てで気になるテーマの意見交換会・悩み相談会・学習会・読書会・教養を深める文化的活動など…

会員がいい保護者いい教師として学び成長できる交流や活動をすれば、それは立派なPTA活動です。というより、それがPTA活動の基本のようです。

「友達づきあい」「いじめ」「習い事」「携帯電話やゲームとのつきあい方」「世界の子育て」「おすすめ絵本」などなど、なにかのテーマで会員同士何人か集まって話し合いをするだけで、立派なPTA活動になります。腹を割って話せば、互いの信頼も深まるでしょう。親が学びあい、信頼しあえる地域は、とてもいい子育ての場になるでしょう。
いい親・いい先生として資質をアップさせるため、教養をつける文化活動…「おいしい節約料理」「着物の着付け」「パソコン教室」などをしても、立派なPTA活動です。
これだけの活動なら、負担も少なく、PTA役員も必要ありませんし、かえっていいかもしれません。来ない人がいても「ズルイ」と言うことにならないでしょう。

もちろん、子供が直接喜ぶような活動(「お楽しみ会」「夏祭り」など)も、立派なPTA活動であることには違いありません。しかし、このような活動は負担がとても大きいのです。役員のなり手が少なくなり、来ない人に対して「ズルイ」という気持ちが生まれます。このような活動ばかりでは、エネルギーと時間を大幅にとられてしまいます。肝心な相互学習の場がなくなりますし、「いまの子供たちには、どのような活動がより必要性が高く、どの活動がそれほど必要ないか」という議論の場さえ持てません。結果、ずるずる同じことの繰り返しになったり、必要性の薄いものを削れず、負担が大きいままになったりするのです。PTAの在り方や問題点についての議論の場もないので、問題がどんどん肥大化しているのが現状です。「考える」を放棄して、「前年度の踏襲」だけでは無理が出てきます。


『新くらしの法律相談ハンドブック』 自由法曹団編 旬報社より抜粋

PTAは「教育を本旨とする民主的団体」なのですから、子供たちを取り巻いている現実を直視し、子育ての悩みや教育そのものを語り合い、学びあって、少しずつでも改善していきたいものです。いじめ、体罰、校則、落ちこぼれ、体力低下など、PTAで取り組みたい問題は山ほどあります。


『PTA進化論⑧』より抜粋

。「え?PTAは子どものためなのでは?」という人には、「何が子どものためになるか」議論し大人が考えを深めていくところから始まるのがPTAであって、保護者自身の成長を子どもに還元するのが本来の発想だと指摘しておく。


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大阪の某市教育委員会 地域教育科(PTA担当)の方に以下の点の確認をとりました。
●PTAは入退会自由
●PTAはボランティア組織。行政的にいうと社会教育関係団体。
●PTA活動の対象は、その学校・幼稚園の児童全員。会員の子だけに限定しない。
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大阪某市PTA協議会の方に、以下の点の確認をとりました。
●PTAは入退会自由。
●PTAはボランティア組織。
●PTAは会員が学び成長する場。その成果を児童の幸せに活かす。
●「自分の子が幸せになるためには、学校全体・地域全体が良くなることが必要」という考え方が基本。
●「できる人が、できるとき、できるだけ」が活動の基本。

この方は、「できる人が、できるとき、できるだけ」を、とても強調されていました。それが徹底していないから、問題が起こるとおっしゃっていました。
「入退会自由」であることを認めてくださいましたが、明示することは「できればしてほしくない」というスタンスでいらっしゃるようでした。
このような態度では、「やはり、上納金目当てで、入退会自由を明示したくないのか?」と疑ってしまいます。、「できる人が、できるとき、できるだけ」を徹底してほしいというのも、それをPTA内の各活動で徹底するだけなら、上納金が減るわけではないからかもしれません。このように、「会員のお金目当てでは?」と疑われないためにも、入退会自由の明示は、お互いにメリットが大きいと思います。

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PTAの歴史

▼1897年▼
アメリカで、バーニー夫人とハースト夫人がPTAが発足。
幼稚園の設立、児童労働法・少年法の制定、給食・予防接種の普及に活躍する。

ちなみに、アメリカのPTAでは、入会の意思をきっちり聞いている。

▼第二次世界大戦直後▼
GHQの指導のもと、
半強制的に文部省が旗振り役になって、
日本の学校各地にPTAが「自発的に」組織される。

「自主的団体のものであって、他のいかなる団体の支配、統制、干渉をも受けてはならない」

「会員になることも、会員にとどまることも、自覚に基づく個人個人の自由であって、いささかも強制があってはならない」

などの民主的・自主的・自由の方針がかかげられていた。

▼戦後▼
学校に圧倒的に物が足りない時代。
PTAは学校設備を充実させるのに活躍。給食の実施にも活躍。
PTAの意義がわかりやすく、非常にやりがいのある時代だった。

▼高度成長期▼
物がある程度充実しはじめ、PTAの意義が薄くなる。
実質、全員強制参加の義務的な団体となってしまい、負担感が目立ちはじめる。

▼現在▼
不況による収入の低下。共働き家庭の増加。シングルマザーの増加。このような社会現象にともない、多忙な保護者が増える。PTA役員のなり手が少なくなり、PTA活動の負担感がさらに増す。
子供の生活は、物質的に充実し、イベントや遊び場にも恵まれるようになるため、PTAの意義がますます低下する傾向にある。「必要ないのでは」の声が多くなる。
インターネットの普及などで、「PTAが実は任意加入」などの基礎知識や問題点を知る人が多くなる。
日P、県P、市Pでは、「PTAの形骸化」を問題視する声が多くなる。

▼まとめ▼
時代の変化とともに、PTAの意義が薄れ、弊害がめだつようになっている。
社会状況のニーズにあわせたPTAも変化が求められているようにおもわれる。しかし現実には「なかなか変われない」のがPTAのジレンマかもしれない。


PTA活動 直接還元と間接還元

PTAの活動には、「間接還元」と「直接還元」があるようです。どちらともハッキリしない活動もあります。(PTA協議会の方から聞きました。)


「『直接還元』の活動はトラブルのもとになるから、なるべく控えてほしい」「『間接還元』の活動をメインにするべき」というご意見を、うちの市のPTA協議会の人も、強調されてました。



【直接還元】
直接、子供が喜ぶような活動。
PTA活動 → 子供のため (直接的)
夏祭り、お楽しみ会、年度末の記念品の贈呈、などなど。

メリット:
・直接、子供の喜ぶ顔が見える。

デメリット:
・トラブルの元になりやすい。
・負担感、義務感が大きい。
・人質をとられている感が強い。
・「非会員の子も参加するのにズルイ」などの批判につながる。⇒ 入退会自由の明示化を嫌がる原因になりやすい。

ただし、会員全員がPTA理念をきっちり理解していれば問題なし。


【間接還元】
会員(大人)の学びと成長のための活動。
大人の学びと成長が、なにより子供のためになるというのが、PTAの考え方。
PTA活動 → 大人の成長 → 子供のため (間接的)

話し合い、悩み相談会、勉強会、読書会、給食試食会、会員のための文化サークル的活動、などなど

メリット:
・PTA本来の理念により近い。PTA活動のメイン。
・負担感、義務感が少ない。
・人質をとられてる感が少ない。
・会員自身のためになるので、不参加者に対する批判が少ない。

デメリット:
特になし

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PTA活動は、「間接還元」がメインで、「直接還元」はサブです。「直接還元」と「間接還元」、どちらの活動が優れているということではありません。どちらも立派なPTA活動です。
ただ、直接還元の活動が多いと、不参加者に対する批判が出やすく、「入退会自由」を隠したがる傾向が強くなります。
もし、不参加者への批判が大きい場合は、会員全員にPTAが善意のボランティア活動であることや、その他のPTA理念をしっかりと伝えて理解してもらい、間接還元の活動の割合を多くしていくのがベターと思われます。
それでも、「不公平」「ズルイ」などの声が続くようなら、本格的に、話し合いの場をもったほうがいいでしょう。


いずれにしても、
「直接還元」の活動があるからという理由で、不参加者を責めるというのは、間違っています。(じっさいには、よく理由にされますが。)不参加者に問題があるのではなく、PTAが善意のボランティア団体であることやPTAの考え方を理解せずに、直接還元の活動をやっていることの方が、問題があるのです。そのことをよく理解した上でのみ、直接還元の活動をやるべきだと思われます。

もちろん、間接還元の活動だけであったとしても、PTAの考え方は、会員全員に理解してもらうよう働きかけるのが筋だとおもいます。


それにしても、ほとんどのPTAで、やたら「直接還元」の活動に偏っているかんじがします。PTA活動のメインは「間接還元」の活動なので、すこしずつでも、シフトしていったほうがいいように感じます。



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